DavidA.MackeyEricS.SeeSarahA.See
This edited collection offers a captivating exploration of crime-based films produced and/or released in the United States during the 1970s.
本書は、七〇年代アメリカという混迷の時代が生んだ犯罪映画の群像を、単なる記録を超えた社会学的深みで解剖しています。ニューハリウッドの光と影が交錯する中、正義と悪の境界が曖昧になった主人公たちの苦悩は、現代の不透明な不安にも通じ、読み手の魂を強く揺さぶる本質的な魅力を放っています。 特筆すべきは、各論考が単なる作品評に留まらず、社会の閉塞感を映す鏡として映画を捉えている点です。暴力の裏側には、崩壊しゆくアメリカン・ドリームへの哀歌が流れています。銀幕に隠された絶望と再生のドラマを鮮烈に再発見させる、比類なき批評的快楽に満ちた一冊です。