ワザトクロサワ
二〇〇五年、筆者は映画感想ブログを始めました。ヤプログからgooブログ、そして現在のアメーバブログへーー二〇年にわたって綴られたレビューを記念して、本書『ワザト クロサワのCinema Review Folder』が誕生しました。取り上げる作品は多彩です。『スター・トレック』『ジョーズ』などの世界的名作から、『犬神家の一族』『乱』といった邦画の傑作、さらに『天空の城ラピュタ』や『さよならジュピター』まで。時代もジャンルも越え、筆者独自の視点で映画を語ります。本書の魅力は「解説」だけではありません。映画館での体験、一人で観た夜の記憶、当時の社会の空気感までも織り込みながら、観客としてのリアルな声を届けます。だからこそ、まだ観ていない人には“観たくなる動機”を、すでに観た人には“新たな発見”をもたらします。批評の眼差しは厳しくも誠実です。「ダメな映画はダメ」としながらも、そこから学べる価値を見逃さない。作品への愛情と批評精神のバランスが、読み進めるほど心地よい余韻を残します。映画は時代を映し、社会と呼応してきました。災害や事件、技術の進化が作品に影響を与えたように、著者自身の二〇年もまた映画と共にありました。本書はその記録であり、未来へと続く映画体験へのガイドでもあります。映画をもっと深く味わいたい方へ。単なる評論集を超えた、体験と情熱に満ちた一冊です。