あらすじ
ISBN: 9784863111813ASIN: 4863111819
【内容紹介】
俳優・田辺誠一初の書き下ろしエッセイ!
渡航回数60回以上、訪れた国は30ヶ国以上!
ハプニング満載、笑って、泣けて、役にも立つ待望の旅行記登場!!
バルセロナで洗濯機の使い方に四苦八苦し、憧れのレストランでランチを食べるため数日前から胃袋の準備の励み、パリでは生まれて初めての孤独を感じ、親や家族や仕事について考えをめぐらせ・・・。
旅日記を通して見えてくる俳優・田辺誠一のアタマの中と旅のつぶさな記録!
田辺画伯のイラストも満載!
はじめに 〜旅について〜
第一章 ヨーロッパ旅日記
・旅のはじまり編
・ロンドン編
・デンマーク編
・いざ「ノーマ」へ編
・バルセロナ編
・いざ「カン・ロカ」へ編
・パリで旅の余韻を編
第二章 旅の話・ハプニング集
・ヨルダン・携帯電話が無くなった事件
・イスタンブール・タクシー事件
・サンセバスチャン・そっち行くんかい!事件
・パリ・人生って孤独!編
・ロンドン・マカロン事件
・旅の醍醐味 〜僕が旅に出る理由〜
第三章 旅の小技集
荷物編/文化編/交通編/観光編
あとがき

静謐な知性と柔らかなユーモアを併せ持ち、スクリーンに立つだけでその場の空気を映画の色に染め上げる希代の表現者、それが田辺誠一という俳優です。モデルとして鮮烈なデビューを飾り、時代のアイコンとして一世を風靡した彼は、やがてその端正な容姿に安住することなく、演技という深い迷宮へと足を踏み入れました。九十年代から今日に至るまで、彼は繊細な心情を吐露するアウトサイダーから、規律に縛られたプロフェッショナル、さらには日常に潜む狂気を孕んだ役どころまで、驚くべき変幻自在ぶりで観客を魅了し続けてきました。彼のキャリアを俯瞰すると、商業的な大作で確かな屋台骨となりつつ、作家性の強い独立系作品にも果敢に身を投じる、極めてバランス感覚に優れた軌跡が浮かび上がります。これは彼が単なる演者に留まらず、自ら監督業もこなすなど、映画という芸術を構造的に理解しているクリエイターであることの証左でしょう。業界における彼の強みは、ジャンルを問わず作品に品格と説得力を与える静かなる安定感にあります。特定のイメージに固執せず、常に作品のトーンに寄り添う柔軟な姿勢は、多くの監督たちから全幅の信頼を寄せられる要因となっています。年齢を重ねるごとに透明感を増していくその唯一無二の佇まいは、現代の日本映画界において、知性と情熱を橋渡しする貴重な存在であり続けています。