宮下俊博
「宮下氏の短歌からは直球の魅力が感じられる。或いは教育の場で多くの子供たちを育て、多くの人たちに接してこられたからかも知れない。」 仲つとむ(跋より) 〈歌集より〉 振り向けば吾を見てゐる眼にて目薬三滴闇に差したり いづこより霜月の夕とびきたるカウモリひとつ闇の深まる 側溝を音たてながら流るるは今朝まで降りし雪の融け水 秒針の動きに過去のつぎつぎと生まるる街は弥生の雨降る