あらすじ
ISBN: 9784829116036ASIN: 482911603X
帝都イシィカルリシア・ハイエンド。ぴかぴかの玩具のお城みたいな街。あたしはここに来たかったのだ。ここならば、きっと居場所があると思っていた。あんな何もない村とは違う。だって、ここには父さんがいるのだ。なのに、どうして自分はひとりぼっちなんだろう。こんなところで、何をしているんだろう。みんな壊れてしまった―。フリウ・ハリスコー。世界を破壊できる力を持つ少女。彼女は大切な人を守りたかっただけなのに...。Wヒロイン・ザッピングファンタジー「フリウ」編、哀しみが暴走する第4幕。
秋田禎信が描くのは、輝かしい帝都の裏に潜む「個の孤独」と、宿命の残酷さです。フリウの独白は、世界を壊す力というファンタジー性と、誰もが抱く所在なさというリアリズムを鋭利な言葉で繋ぎ合わせます。ただ美しいだけではない、内面を抉るような乾いた文体こそが、本作の真骨頂と言えるでしょう。 映像化作品では神秘的かつ凄絶な破壊描写が視覚的に補完されていますが、原作には映像で捉えきれない魂の震えが刻まれています。絶望の果てに響く咆哮は読者の心に直接突き刺さり、両メディアを横断することで物語の悲劇性は真に完成するのです。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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