奥野聡子
衰退しつつある旧市街地で、ツーリズムの進行や商業による再生活動が起きてきた。一方、再生活動が進むことで、表出する地域社会への影響についても看取されるようになった。 本研究では、都市再生が進んだ海外における既往研究での視点を取り入れ、奈良市ならまちと大阪市城東区蒲生4丁目界隈での地域再生の過程を検証し、それによる地域社会への影響について指摘した。 また、まち歩き事業に関わる課題である場の記憶と真正性の観点から、まち歩き事業大阪あそ歩を分析し、まち歩き事業が地域社会へどのような影響をもたらすかについて明らかにした。 そして、地域社会への影響を緩和するために、まち歩きの効果的な活用や、エリアマネジメントを基盤とする、地域住民に配慮した官民協働によるまちづくりの必要性について考察した。