中嶋克成/寺田篤史
山口県周南市に位置する徳山大学はキャリア関連科目としてインターンシップ参加を授業内容とする科目を開講し、筆者らは「インターンシップa」「インターンシップ研究」を担当している。2019年度、中嶋が担当する「インターンシップa」では主に山口県インターンシップ推進協議会が募集するインターンシップを、寺田が担当する「インターンシップ研究」では主に周南市内の企業・団体での長期インターンシップを扱っている。本書は2019年度に徳山大学で開講された両科目に参加した学生のレポートを含む活動報告書である。
日本映画、とりわけ精緻なアニメーション制作の最前線において、混沌とした現場を調和へと導き、無数の断片を一編の芸術へと昇華させる組織の設計士として、寺田篤は揺るぎない信頼を勝ち得ています。彼のキャリアは、制作の心臓部であるプロダクション・デスクから始まり、クリエイティブとロジスティクスが激しく交差する過酷な環境下で、一歩ずつその矜持を築き上げてきました。名門スタジオにおいて数々の国民的な映像プロジェクトの屋台骨を支えてきたその軌跡は、単なる効率の追求ではなく、作品が持つ本来の輝きを損なうことなく観客へと届けるための、静かなる情熱の積み重ねと言えるでしょう。 彼の最大の強みは、伝統ある不朽のシリーズに現代的な息吹を吹き込みつつ、制作体制を盤石なものにする類稀なバランス感覚にあります。キャリアを通じて一貫しているのは、監督の抽象的なビジョンを具象化し、現実のスクリーンへと定着させるための強靭な実行力です。現場の細部まで血を通わせるその采配は、業界のスタンダードを静かに底上げし、関わるスタッフのポテンシャルを最大化させる触媒としての役割を果たしてきました。表舞台を支える不可欠なプロフェッショナルとして、彼が築き上げた生産の流儀は、これからも日本のエンターテインメント界に質の高い安定感と、尽きることのない創造の活力を与え続けるはずです。