あらすじ
足下に転がるイタクァ(レプリカ)の死骸。 ――もしや真尋さんのご両親、実は邪神ハンターの末裔......なんて裏設定が!? そんなニャル子の戯言を真尋は思い出していた。しかし、まさかと思う息子をよそに母は、「......はぁー。ムスコニウムが補給されていくよー!」と、真尋を抱きしめご満悦であった。 ――ムスコニウム。それは周期表に記載のない謎の――誰得か分からない元素であるが、真尋の母はこれが欠乏すると弊害が出てくるのである――。 が、そんなことはともかく、彼女の正体とはいったい!? またも宇宙規模の小事件に巻き込まれる真尋の運命は!? 怒濤のハイテンション混沌コメディ第4巻!※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
ISBN: 9784797358018ASIN: 4797358017
作品考察・見どころ
本作の真髄は、クトゥルー神話の恐怖を「家族愛」という日常へ反転させる大胆さにあります。第4巻では母の登場により、神話的存在と人間の境界がさらに曖昧になり、爆笑の奥に「日常を守る強さ」という普遍的なテーマが浮かび上がります。著者の語彙が織りなすパロディの奔流は、まさに言葉遊びの極致です。 映像版は声優の熱演で瞬発的な笑いを生みますが、原作は一語一句の情報密度が桁違いです。アニメの放つ動的な混沌を浴び、書籍でメタフィクションの構造を精読する。このメディアを往還する知的興奮こそが、本作を味わい尽くす唯一の道と言えるでしょう。


