「9・11」以後のテロの時代に、ポーの「恐怖の文学」を読む
本書は、テロリズムを軸に、
エドガー・アラン・ポーの「恐怖のテクスト」を
先行/後続する映画や文学作品という「縦糸」、
同時代の文化や事件などの「横糸」という
「インターテクスト性」から読み解こうとする
文化研究である。
商業作家ポーは本を売るために多彩な戦略を練りあげ
手段を選ばなかったが、文学研究者はもちろん
一般の読者にも著者の声が届くように、
ポーが煽情性を煽ったように不気味な図版を散りばめ、
専門性を避けて読みやすい一冊になっている。
そう、本書は、サブカルチャーとポーを
「ハイブリッド」に混ぜて論じてゆく。
サブカルチャーで「偽装」し、
サブカルチャーに「寄生」したポー論でもある。