あらすじ
雑誌連載時の興奮を再現、最初のデビルマン デビルマン不動明は、身を捨ててまで守ろうとした人類の愚かさに失望する。しかし、本当に守るべきたった一人の存在、美樹がいる限り悪魔にはならないと再び立ち上がるのだった......。物語はいよいよ不動明と飛鳥了の愛と憎悪の最終戦争(アーマゲドン)へ突入する!(最終、第3巻は「週刊少年マガジン」1973年10号~1973年27号までを収録します。) 永井豪画業50周年を記念し、日本漫画の至宝『デビルマン』を、連載時(1972年25号~1973年27号)の誌面に可能な限り近づけたバージョン、全3巻で刊行します。判型は雑誌と同サイズのB5判を採用。これまでの単行本では収録されなかった扉絵を完全収録。本文の4色2色カラーページも再現します。連載版ならではの“ヒキ”によって生み出された、ページをめくる興奮と次回への期待感を全ての『デビルマン』ファンへお届けします。
ISBN: 9784778033170ASIN: 4778033175
作品考察・見どころ
本作の真髄は、正義と悪の境界を焼き尽くす黙示録的ビジョンにあります。永井豪が描くのは、英雄譚の皮を被った「人間性」の崩壊と集団心理の醜悪さです。悪魔の力を得ながら人の心を守ろうとする不動明の苦悩は、読者に「真の化物は誰か」という痛烈な問いを突きつけ、魂を激しく揺さぶります。 飛鳥了との愛憎が極まる最終決戦は、美しさと絶望が同居する文学的頂点です。連載当時の熱量を再現した大判の誌面から溢れ出すのは、文明への鋭い批判と愛ゆえの叫びです。ページをめくるたびに突きつけられる衝撃は、半世紀を経てもなお色褪せず、我々の価値観を根底から覆す力を秘めています。