JohnstoneDavid
保健、福祉、医療を学ぶ学生を対象として書かれたイギリス障害学の入門書。自立生活、生活の質、優生学など障害(学)をめぐるさまざまな論点を整理しながら、障害学という学問が何を問題とし、何をめざしているのかを明らかにする。
本書は、私たちが無意識に内面化している「正常」という概念の暴力性を鮮烈に解体してみせます。障害を個人の欠陥と見なす医学モデルから、社会の障壁こそが問題であるとする社会モデルへの劇的な転換は、単なる知識の提供に留まりません。ジョンストンの紡ぐ言葉は、読者の価値観を根底から揺さぶる知的な熱量に満ちています。 自立生活や優生学といった鋭い論点を通じ、人間の尊厳を数値化する傲慢さへ警鐘を鳴らす本書の営みは、もはや一つの高潔な思想的格闘です。他者への真の共感とは何かを問い直すこの一冊は、支援のあり方のみならず、人と人とが対等に生きるための新たな連帯を築く情熱的な羅針盤となるに違いありません。