あらすじ
ISBN: 9784620325699ASIN: 4620325694
権威を疑う! 多数派を疑う!
もの言うタレント、松尾貴史の辛口社会派エッセイ。
立川志の輔との特別対談を収録!!
ある時は政権に、ある時は大手メディアに、またある時は世の中の流行に......。
この国のあらゆる"しっくりこない" に松尾貴史が物申す。
毎日新聞別刷『日曜くらぶ』連載中の「松尾貴史のちょっと違和感」から
の選りすぐりコラム集。
本書の内容(一部)
●反日と誹られて ●「一億総活躍」」と言われても ●違和感だらけの森友問題 ●国難は彼自身 ●水道民営化は誰が望んでいるのか ●コンビニ年齢認証のばかばかしさ ●違う考えを持つ人への匿名の暴力 ●“疑う”者は救われる? ●ツイッター炎上という「黙らせ方」 ●何でもコンプライアンス ●新しい差別用語の発明 ●ポイントカードの憂鬱 ●テレビでの"業界用語" 多用の謎 ●「この後、スタッフがおいしくいただきました」 ●「半端ない」は「適切ない」!? ●ニュースでしか聞かない「のようなもの」 ●「ウーロンハイ」の"ハイ" はどこから?......etc.

変幻自在な知性が宿る、唯一無二のバイプレーヤー。松尾貴史という稀代の表現者は、単なる俳優という枠組みを軽やかに超越した存在である。かつて「キッチュ」の名で世に衝撃を与えた鋭い風刺の精神は、年月を経て熟成を重ねることで、スクリーンに深い陰影を刻む知的な演技へと昇華された。彼の足跡を辿れば、演劇、映画、そしてナレーションといった多岐にわたる表現領域を、自由闊達に行き来してきた軌跡が見て取れる。その真髄は、役柄の深層にある滑稽さと哀愁を同時に引き出す、極めて高度な洞察力にあると言えよう。キャリアを通じて培われたその表現力は、作品に確固たるリアリティと、時として幻想的な違和感をもたらす。出演作において彼が果たす役割は、物語の均衡を保つ重石であり、同時に観客の視線を惹きつける特異点でもある。膨大な経験に裏打ちされた盤石な安定感と、常に新しい色を添える実験精神の融合こそが、彼を日本映像界にとって不可欠な「知宝」たらしめている。どのような場面にあっても、彼の佇まいからは文化的な芳醇さが漂い、作品全体の質を一段階引き上げる無言の説得力が宿っている。時代の空気を読み解き、役の本質を射抜くその確かな審美眼は、これからも多くのクリエイターを刺激し続け、物語に深い余韻を刻み込んでいくに違いない。