あらすじ
『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞!
3年連続、本屋大賞ノミネート!!
自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。
地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦……。
死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す、『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ、新たな代表作!
ISBN: 9784591179802ASIN: 459117980X
作品考察・見どころ
本書は、死という終止符を鏡に、生者の後悔や葛藤を鮮烈に照らし出す傑作です。町田そのこが描くのは、綺麗事では済まされない人間の情けなさ。葬儀社という場を舞台に、ままならない人生を抱えた人々が他者の死を通じて自らの輪郭を再定義していく過程が、痛いほど瑞々しく綴られています。 絶望の淵にある魂を救い上げる著者の筆致は、読者の古傷を抉りながらも、最後には必ず夜明けの一筋の光を見せてくれます。不格好なまま生きていく覚悟を力強く肯定する本作は、まさに魂の再生を導く聖域。読み終えた瞬間、あなたの世界が温かな光で塗り替えられるような深い感動に包まれるはずです。