秋月涼介北山猛邦越谷オサム桜坂洋村崎友米澤穂信
海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。マンション、レストラン、港に神社、美術館。卒業間近の大学生、春休みを迎えた高校生、会食中の社会人、休日を過ごす教師。舞台も人も選ばずに、事件はいつでも起こっている―。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第二弾。
風光明媚な架空都市・蝦蟇倉を舞台に、米澤穂信ら豪華執筆陣が不可能犯罪に挑む本作の本質は、街そのものが持つ魔力にあります。日常の裏に潜む断絶を、冷徹なロジックと瑞々しい叙情で描き出す様は圧巻です。各短編が独立しながらも一つの街の空気として共鳴し合う、知的な興奮に満ちた至高のアンソロジーです。 映像版では潮風や神社の静謐さが視覚的に際立ちましたが、原作の醍醐味は読者の想像力を挑発する精緻な伏線にあります。映像を越えて、文字から立ち上がる蝦蟇倉市の湿り気を感じる時、この街の真の姿が脳裏に完成します。メディアを往復することで、この不可思議な街の全貌はより鮮烈に胸に刻まれるでしょう。
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実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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