本格ミステリの旗手、綾辻行人と有栖川有栖。この二人がDJとして名作を導く贅沢な趣向こそが、本書の真髄です。第一線の創作者による鋭い洞察が、ミステリという迷宮に鮮やかな知性の光を当てています。読者は二人の情熱的な語りに導かれ、時代を超えて受け継がれる論理の美学を再発見することになるでしょう。
ドイルや乱歩から最新の短編まで、収録された十篇はまさに知の宝石箱です。ロジックの構築美と物語の陶酔が共鳴し合う本書は、ミステリの深淵を覗くための最高級の招待状です。謎を解く快感を超え、構造そのものを愛でる至福の読書体験がここにあります。