あらすじ
ISBN: 9784022648839ASIN: 402264883X
昭和49年夏。結婚52年目を迎えた画家・熊谷守一(モリ)と妻・秀子のある1日を描いた映画『モリのいる場所』の小説版。94歳の画家が愛する庭と、そこに住まう無数の小さな生命、老夫婦のお茶の間に集う人々―さまざまな視点から、軽やかに「モリ」の日常があふれだす。
本作は、画家・熊谷守一が辿り着いた「無為の極致」を、庭という小宇宙を通して鮮烈に描き出しています。彼が凝視する小さな生命の営みは、単なる自然描写を超え、生の本質を射抜く文学的な深淵へと読者を誘います。日常の些細な瞬間に宇宙を見出すその視座は、忙しない現代を生きる我々の魂を揺さぶり、真の豊かさを熱く問い直してくれます。 実写映画が名優の演技で静の美学を体現したのに対し、小説は言葉でモリの思索をより深く補完しています。映像の情緒をテキストの緻密な描写が広げるという、メディアを超えた見事な相乗効果が魅力です。モリと同じ地平に立つ贅沢な体験は、あなたの人生観を優しく、しかし劇的に変えてしまう力に満ちています。
小林 雄次 は、日本の脚本家。長野県長野市出身。弟の小林英造も脚本家として活動しており、父小林一郎は長野郷土史研究会の会長。母小林玲子は絵解きの口演家として活動し、兄小林竜太郎は長野郷土史研究会で編集を担当している。祖父は長野郷土史研究会の初代会長で郷土史家の小林計一郎。アンドリーム(&REAM)所属。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
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