ダブリンのはずれに位置するフィンバーズ・ホテルは、オランダ人ロック・スターに買収され、新装オープンしたばかり。かつての客である田舎オヤジや政治家、司祭の影などみじんもなく、いまではヤンエグとセレブリティのためのトレンディ・スポットとなっている。そんなホテルの101号室ではシアトルの大企業の重役女性がスポイト片手に人工授精に挑み、102号室では父の不意の来訪によって娘のキャリアが台無しにされそうになり、104号室では偽名で宿泊中の修道女が神の特別な恩寵をうけ、ペントハウスでは往年の大女優が動物園から逃げたトラをなぜかかくまい...。7人の女性作家の手になる、7人の女性すべての人生を一変させた、狂騒の一夜の物語。