あらすじ
青春の、曲が始まる。
とある理由でヴァイオリンを弾くのを辞めた
元・天才少年、青野 一(あおのはじめ)。
中学3年の秋、一人の少女と
高校のオーケストラ部と出会い、
止まっていた彼の時間が動き出すーー
音と音、心と心が繋がっていく
アンサンブル青春ドラマ、開幕。
【編集担当からのおすすめ情報】
漫画版「心が叫びたがってるんだ。」の作者・阿久井 真が贈る、オリジナル最新作!
オーケストラを題材にした今作は1年以上の取材をし、1人1人のキャラクターの心情が伝わるように何度も何度もネームを練り直して連載を始めました。
「音」が伝わるような丁寧な描写と「青春」の物語を、最後までお楽しみ頂けると幸いです。
ISBN: 2100014918150
映画・ドラマ版との違い・考察
本作は、沈黙を選んだ元天才少年が他者との共鳴を通じて自己を再定義する、魂の再生の物語です。阿久井真氏の圧倒的な筆致は、本来視覚化できない音を激しい線のうねりとして紙上に定着させています。孤高な才能がアンサンブルという集団の中で調和を見出していく過程は、極めて文学的な自己変革のドラマといえるでしょう。 アニメ版で現実に響く音楽が物語を補完する一方、原作の真髄は、読者の脳内に無限の音響を想起させる「沈黙の迫力」にあります。紙面から溢れ出す演奏描写と緻密な心理表現が、映像とは異なる主観的で濃密な感動を呼び起こします。二つのメディアを往復することで、青き情熱の旋律はより鮮烈に、深く心に刻まれます。
