保坂和志さん(小説家)推薦!
「私は福田さんの詩の響き・音調が好きだ」
「内面の奥の、深い、静かなところに騒音が満ちている。この騒音的な音調が私をワクワクさせる」
「この人は、波が砕ける岩場に立って海に向かって大声で叫んでいるのだ」
(本書「解説(保坂和志)」より一部抜粋)
第56回歴程賞(島崎藤村を記念して創設された文学賞)を受賞した才気あふれる詩人が、日本語の「可能性」と「自由」を新しい段階へと引き上げる、最新詩集。
1
ハウスダスト
無音の声
乳白色の渦
美しい子供たち
尻ません!
光る夜
鏡山まで
死の声
死出の山
垂直の聖地
さまよう墓標
空の浜辺
震え
日に輝く雨
2
多島形
橋杭岩まで
夜の記憶
空の青に
波死(はし)る子え
DEATHか裸(ら)
真鶴まで
死者たちの浜辺
橋杭岩にて
血のついた顔
失われた声
3
明るい風景
永遠の海岸
草、草、草!
鏡山
新潟まで
世界は眠るきみの
乱反射する風景
解説 保坂和志