あらすじ
長期間、咳や痰に悩まされ、微熱や体のだるさが続き、食欲がなく体重が減っていくなどの症状が出て、「肺マック症」という診断を受ける方が増えています。進行すると酸素吸入が必要となり、呼吸困難などの危険な状態に陥ることもあります。
咳、痰、血痰、発熱、呼吸不全、倦怠感など、症状は結核に酷似しています。治療期間も2年以上、特効薬がないことから結核より治りにくいのです。
「肺マック症」は診断基準が曖昧であり、確実な治療法がないことから「隠れた難病」とも呼ばれています。そのため、抗菌剤による治療開始のタイミングや継続する期間など、医師によって治療法が異なる状況が医療現場で起こっています。このことが、患者の悩みを深くし、惑わす原因となっています。
本書では、「肺マック症」において適切な診断と治療を行うために、医療現場で使用される最新のガイドラインから、認可された新薬の情報、さらには肺マック症と診断された場合の最良の過ごし方、完治を目指すための食事・サプリメント・漢方ほか、自分でできる健康療法を数多く紹介しています。
第1章 長く苦しい「咳・痰」との戦いの日々
第2章 「マック菌」とは何か
第3章 特効薬がない「肺マック症」
第4章 自分でできる「肺マック症」の予防と治療法
第5章 「肺マック症」に効果が期待できる自然成分
第6章 私はこれでつらい「肺マック症」から脱出した
作品考察・見どころ
本書は、出口の見えない咳という牢獄に繋がれた人々へ贈る救済の書です。夏田樹と鷹羽裕之の両氏は、医学的空白地帯にあるこの難病を、単なる症例ではなく人間が尊厳を取り戻すための闘争記として描き出しています。最新の知見と不屈の希望を織り交ぜた筆致は、暗闇を彷徨う読者の足元を力強く照らすことでしょう。 白眉なのは、科学的エビデンスと個人の克己心が交差する構成です。ガイドラインという「理」を説きつつ、体験者の声という「情」で補完する。この二角的なアプローチこそが、実用書の枠を超えた深い共感を生み出しています。絶望を希望へと反転させる、知性と情熱が凝縮された必読の一冊です。