あらすじ
「魔道祖師」の墨香銅臭が描く中国BLファンタジー最新作 待望の第4巻!
黒水鬼蜮での一件は、天界を揺るがす悲痛な幕切れを迎え、黒水沈舟と風師(フォンシー)は姿を消した。 謝憐(シエ・リェン)は花城(ホワチョン)とともに千灯観へ赴くが、突然錯乱状態に陥った彼に押し倒され、唇を奪われる。深く抱き合い、貪り合ううちに、謝憐(シエ・リェン)は自分の中に抑えがたい感情があることに気づくのだった。そして、銅炉山が開かれるーー。百年に一度、銅炉山では数多の鬼が殺し合い、最後に残った者だけが三界を震撼させる「絶境鬼王」となる。君吾(ジュンウー)と花城(ホワチョン)の駆け引きの末、新たな鬼王の誕生を阻止すべく花城(ホワチョン)と二人で鬼の群れに潜入することになる謝憐(シエ・リェン)だがーー⁉
ISBN: 9784866578408ASIN: 4866578408
作品考察・見どころ
第4巻は、八百年という永劫の時間を経て、ついに主人公の心が震える決定的な転換点です。墨香銅臭氏の筆致は、残酷な運命と至高の純愛を鮮やかに交錯させ、読者を逃れられない情感の淵へと誘います。抑圧された感情が決壊し、神の身でありながら一人の人間として「愛」を自覚する瞬間の描写は、静謐でありながらあまりにも劇的で、文学的な美しさが極限に達しています。 さらに、舞台となる銅炉山は、欲望と生存本能が渦巻く極限の聖域です。この凄惨な環境下で、花城の揺るぎない献身と謝憐の再生がどう共鳴するのか。本作の本質は、三界を揺るがす騒乱の中に、ただ一人を想う純粋性が凝縮されている点にあります。地獄のような絶望の果てに見出す一筋の光に、全細胞が熱くなるような読書体験が待っています。