あらすじ
あのとき、現場では何が起こっていたのか──
シリーズ草創期のヒロインが
快著『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』の青山通とタッグを組み、
『Q』『マン』全作品の撮影エピソードを初めて明かす!
『ウルトラQ』の江戸川由利子、
『ウルトラマン』のフジ・アキコ隊員として、
シリーズ草創期のヒロインを務めた桜井浩子が、
快著『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』『ウルトラ音楽術』で
人気の青山通とタッグを組み、
『Q』『マン』全作品の撮影秘話を明かす!
いまこそ明かされるエピソードの数々!
『Q』第3話「宇宙からの贈りもの」:由利子の大きくなるペンダントはどうやって撮影した?
『Q』第12話「鳥を見た」:泳げない津沢彰秀氏が海に入るシーンでスタッフはどうサポートした?
『Q』第19話「2020年の挑戦」:由利子は何に驚いて悲鳴を上げた?
『マン』第5話「ミロガンダの秘密」:科特隊本部の自動ドアはどうやって開けていた?
『マン』第21話「噴煙突破せよ」:フジ・アキコの髪型が珍しくウェーブしている理由は?
『マン』第32話「果てしなき逆襲」:ゲストのパティ隊員に桜井氏が気を遣い過ぎたのはどんなこと?
『マン』第35話「怪獣墓場」:実相寺監督がスタッフに激昂したのはなぜ?
……などなど、リアルな現場からの貴重な証言を満載!
青山通のコラムも5本掲載。「音楽」や「ダダ」を深く語る!
まえがき(桜井浩子)
第1章 『ウルトラQ』 全28作撮影秘話(桜井浩子)
第2章 『ウルトラマン』 全39作撮影秘話(桜井浩子)
青山通のコラム
1『ウルトラQ』「クモ男爵」における「劇伴」から「現実音楽」へ繋ぐ効用
2『ウルトラQ』に挿入された一九六〇年代・東京の風景二選
3ラゴンが五月と八月に聴いたベートーヴェンとショパン
4大人になっていつの間にかダダの悪夢を見なくなった
5宮内國郎氏の『Q』と『マン』の音楽ははたしてジャズなのだろうか?
あとがき(青山通)
映画・ドラマ版との違い・考察
本書は特撮の黎明期を支えた先駆者たちの情熱を、伝説のヒロインの視点から瑞々しく蘇らせた至高の記録です。画面の裏側に潜む執念や偶然が生んだ奇跡を丹念に掬い上げることで、単なる記録集を超えた、血の通った「創造のドラマ」を提示しています。桜井氏の身体的な記憶が虚構に圧倒的な体温を与え、物語の深淵を照らし出す様は圧巻です。 映像化された物語が視覚的なカタルシスを与える一方で、本書は活字ならではの緻密な内面描写によって、神話の裏側にある「人間」を鮮やかに解剖します。映像版で補完されたスペクタクルと、テキストが紡ぐ制作現場の生々しい熱量。この両メディアを往還することで、不朽の名作の魂に触れる比類なきシナジーを体験できるはずです。