あらすじ
〈鉄人28号 連載開始66周年記念〉
漫画界における開拓者・横山光輝による、戦後を代表する畢生の大作『鉄人28号』。
手に取りやすく、読みやすい新たな造本でよみがえる!
“ここでしか読めない、連載オリジナル版・鉄人”を再訪。
かつて日本中の少年少女を興奮させた、あの「鉄人」が再び帰ってきます。
1956(昭和31)年から約10年にわたり、雑誌「少年」(光文社・刊)にて連載された【巨大ロボット】漫画の嚆矢とも呼べる「鉄人28号」。従来の勧善懲悪ヒーローものを脱し、操縦者によって善悪いずれの側にも変転する複雑さを備えたロボットヒーロー像を打ち出しました。現在に至るまで連綿と受け継がれるその系譜は、漫画家・横山光輝を、また戦後日本の漫画界をも代表する作品の一つとして、広く認識されています。
2016〜17年にわたり、この鉄人28号の“原点”とも呼べる雑誌連載版を忠実に、連載時と同じB5判本誌サイズ、カラーページ再現、B6判別冊ふろくもそのままの体裁で復刻したのが、連載開始60周年記念として刊行した『鉄人28号 《少年 オリジナル版》 復刻大全集』(全7ユニット/復刊ドットコム 刊)でした。
そしてこのたび、〈鉄人誕生66周年〉記念企画として、この全7ユニットの内容をベースに、雑誌連載時に忠実な唯一の初出バージョン、全扉絵・全ふろく表紙の収録、デジタルリマスタリングによる復刻といった特長を活かしつつも、より手に取りやすく読みやすいA5判・ソフトカバー、新価格・新装丁によって“新”『鉄人28号《オリジナル版》』(全18巻)として刊行いたします。
日本を代表する不世出の漫画家が、メディアミックス等で、いまでも多くの人に愛される本作品を通して伝えたかったものとはなにかを、初出時のままの『鉄人28号《オリジナル版》』でお楽しみください。
読み返すたびに、新たな魅力、発見が見つかるはずです。
★本書の特長
1. 雑誌連載時の貴重な《オリジナル・バージョン》にて制作された『鉄人28号 《少年 オリジナル版》 復刻大全集』(全7ユニット)と同じボリューム、同じ収録作品を、読みやすい判型(A5判)で通して読める新仕様。
2. 手に取りやすい、読みやすさにこだわり、カバービジュアルがそのままタイトル代わりになる、シンプルな【動】をイメージする新ブックデザイン。
3. 各話の連載時の全扉絵をコンプリート収録(カラー扉はカラーで再現)。さらに、別冊ふろくの全表紙も網羅。
4. 底本となる『鉄人28号 《少年 オリジナル版》 復刻大全集』刊行時の印刷データを使用することで、同等クオリティーでの版面を再現。かつ全エピソードを、本誌・別冊ふろくの双方を行き来することなく、続けてお読みいただけるようなページ編成により再編集。
監修:株式会社光プロダクション
出版協力:株式会社光文社
(c)株式会社光プロダクション
作品考察・見どころ
横山光輝が描く本作の本質は、巨大な力が操る者の心次第で神にも悪魔にもなるという、技術と倫理の相克にあります。このオリジナル版では、金田正太郎が背負う「力」への重責と孤独が、緻密な筆致によって鮮明に浮き彫りになります。無機質な鉄の塊に宿る悲哀と、それを操る人間という存在の危うさが織りなすドラマは、単なる勧善懲悪を超えた普遍的な文学的深みを湛えています。 映像版が鉄人の巨大な重量感や躍動感を強調する一方、原作は正太郎の指先に宿る緊張感や、静寂の中に漂う心理的な葛藤を克明に伝えます。紙面特有の「間」の表現は、映像では削ぎ落とされがちな哲学的な問いを読者に突きつけます。漫画と映像、両メディアが補完し合うことで完成する物語の真髄を、ぜひこの原典で体感してください。



































