あらすじ
▶脳で9割わかる
▷どんなに複雑そうな人でも脳は単純
▶嘘か本当か、敵か味方か…言動の裏にある「本心」とは?
▷理解できないあの人の頭のなかが最新脳科学で明らかに!
「あの人は一体何を考えているのだろう」
「どうして、いつも私に冷たいのかな」
「もっと親しくなるにはどうしたらいいのだろう」--
人というのはどうしても周囲の人が気になるもの。誰もが人から嫌われたくないし、認めてもらいたいし、少しだけ人より上に立ちたいものです。そのため、いらぬ探り合いをしたり、気を使いすぎたり、根拠のない憶測によって人を判断して、人間関係に振り回され、心を痛めてしまう……。
どうすれば、人のことがわかるのか。キーワードは「脳」です。人間の心も考えも、すべて脳の働きによって生じているという事実を知れば、不確かな憶測に惑わされ、振り回されることがなくなっていきます。
親しげに接してくる人、近寄りがたい人、理解に苦しむ人、そしてあなた自身さえも……人の言動は脳によって支配され、動かされているのです。本書では、その仕組みの一端をわかりやすく解説していきます。
はじめに
第1章 「あの人」の頭のなかを読み解く
第2章 脳科学でわかる「危険な人」のサイン
第3章 人間関係の問題はこうやって解決する
第4章 脳がわかれば、人がわかる
作品考察・見どころ
中野信子は、人間関係という曖昧な霧を脳科学という鋭利なメスで鮮やかに解剖します。本書の魅力は、私たちの心が脳という物質的な回路に支配されているという冷徹で、かつ救いに満ちた真理を突きつける点にあります。他者の不可解な言動を生物学的必然として捉え直すことで、感情の迷路に終止符を打つ知的なカタルシスを味わえるはずです。 著者は、残酷なほど合理的な人間の本性を、優美かつ毒のある言葉で綴ります。自己の正体さえも脳の反応に過ぎないと喝破されるとき、読者は鏡を見るような戦慄と共に、自分を解放する鍵を手にするでしょう。複雑な現代を生き抜くための知的な解毒剤であり、人間という存在を愛し直すための、深遠な人間探究の書です。