中條克俊
新宿・柏木、そこに住居をもたない人たちも、暇さえあれば……クラブのようにして集まっていた。社会主義者の巣クツとなり、警察では『柏木団』などと呼んでいた。 著者(ぼく)は柏木に生まれた。時間を遡れば、野枝や須賀子や大杉や幸徳とすれ違っていたかもしれない。理想の実現をめざした初期社会主義の人々は、「不逞団体」とされた朝鮮人と共に、関東大震災の混乱の只中にまっ殺される。1章 新宿・柏木を歩く2章 平民社と「柏木団」3章 関東大震災直後に何が起きたか4章 ぼくの授業実践