丸井ふくよか
主人公の子ネズミ、ポムは不器用な子供でした。歌や踊りが下手で、学校の成績も悪く、お母さんからいつも叱られていました。そしてしだいに自分は何もできないダメなネズミだと強いコンプレックスを持つようになりました。しかし、ポムは特別な耳を持っていたのです。他のネズミと違う大きな大きな耳でした。ある日公園を散歩している時に、猫に追いかけられ必死になって耳をバタバタさせて走っていると、空を高く飛べたのです。その夏にポムが住んでいる町に洪水が起き、橋や道路が壊れ、町は孤立してしまいました。しだいに食料がなくなり、病気になるネズミたちもたくさんいました。この危機的状況の中、ポムは空を飛んで、隣の町から食料を運び、お医者さんを連れて来て、病気のネズミたちを治療してもらいました。町のネズミたちはポムに助けてもらい、とても感謝しました。その時ポムは思いました。あれもこれもできなくていいんだたった1つのことさえできれば、周りの仲間たちを助けることができるし、自信を持って生きていくことができるんだと。