GinsburgRuthBader
汝、正義を追求すべし――「アメリカの宝」と呼ばれた連邦最高裁裁判官の仕事と人生。アメリカ連邦最高裁史上2人目の女性裁判官であり、2020年9月18日に87歳で亡くなるまでその任を務めたルース・ベイダー・ギンズバーグ。平等の実現に向けて闘う姿勢やユーモアのある発言で国中の尊敬と支持を集め、ポップ・カルチャーのアイコンとまでなった“RBG”の生涯と業績をたどる。1970年代に弁護士として関わった性差別をめぐる3つの裁判の記録と、連邦最高裁裁判官として4つの判決で書いた法廷意見や反対意見を自身のセレクトで収載。また、長いキャリアと家族生活について語った最晩年の対談と3つの講演を収めた。RBG最後の著作。
本書は単なる偉人伝の枠を超え、正義という概念に血を通わせた一人の女性の「闘争の詩」です。最高裁判事としての峻厳な法理展開と、対談で見せる人間味あふれる温かな眼差し。その鮮やかな対比から浮かび上がるのは、冷徹な法秩序のなかに、いかにして「平等」という名の情熱を宿らせるかという至高の知性です。 彼女自身が厳選した判決文は、言葉が歴史を動かす武器になることを証明しています。未来の正義のために「反対意見」を書き残し続けたその姿勢は、混迷を極める現代を生きる私たちに、折れない信念と理知的な対話の重要性を力強く語りかけてくるでしょう。