PaolaPuccini/CarloPerfetti/宮本省三
発達障害に対する認知運動療法(認知神経リハビリテーション)について示した基本図書。本書は、神経運動学と発達心理学との融合から生まれた斬新な治療技法の提言であり、認知運動療法(認知神経リハビリテーション)として知られているリハビリテーション治療の小児領域への応用を具体的に解説しています。また、発達障害の臨床ガイドにとどまらず、人間の運動発達について解説したすぐれたテキストです。環境と心との相互作用としての「知的発達」と、環境と身体との相互作用としての「運動発達」とが「学習理論」をベースとして融合しており、その理論構築は、リハビリテーションの臨床における従来までの幼児の発達観に対して修正を迫り、さらなる知見を加えるものでもあります。リハビリテーションが幼児に対する一方的な施療ではなく、彼らの注意や興味、そして動機をとらえ、その潜在能力のコントロールに対する高い意識レベルを育て、共に効果を生みだしていくという対話形式、その相互作用においてはじめて成立する技法であることが強調されています。教師としての治療者の役割を、理論と実際の両面から具体的に示した画期的な内容です。