風野真知雄
職こそ退いたが、旧友三人の隠居暮らしは内にも外にも事件が続いて、席の暖まる暇もない。ある日、亭主の仇討ちをとめてくれと、八百屋の女房が駆け込んだ。聞くと亭主は町道場では知られた顔で、腕に覚えがあるらしい。だが相手は敵対する道場の主で、勝ち目はまずない。諦めさせるべく思案を凝らすが、二人はついに立ち合ってしまった...。