あらすじ
6月のある晴れた朝、小さなヨットがコーンウォールのセネン湾を出て外海に向かった。乗っていたのは、パーセルとヴァーニー。物語は、ペンザンス沖のヨット上でパーセルとヴァーニーの緊迫した話し合いから始まる。2人の私生活、さらに、パーセルの妻マーガレットへの執着が彼らの間に緊張を生み、徐々に緊迫した状況にエスカレートしていく。どうやら2人は何らかの犯罪に手を染めているようだ。その後、2人を出迎えるためにペンザンスの波止場に行ったロドニーは、ヴァーニーから、パーセルは次の目的地に向かって既に出発したと聞かされた。しかし、そこからパーセルからの連絡は途絶える。心配したパーセルの妻マーガレットは、ソーンダイク博士に夫の捜索を依頼する。そして、物語は、ヴァーニーが完全犯罪を達成しようと巧妙に仕組んだ偽装工作をソーンダイク博士が一つ一つ看破していく。博士は、一見すると事故か失踪に見えるこの事件に、法医学の知識と地質学、岩石学、心理学、海洋生物学、筆跡鑑定、化学分析など、様々な科学的証拠を詳細に分析し、ヴァーニーの巧妙な偽装工作を丁寧に解明していき、ソーンダイク博士はついにヴァーニーの有罪を確信するに至る。そして追い詰められたヴァーニーは予想外の行動に出る……。本作は、人間心理の暗部と、科学捜査の緻密なプロセスを描いたフリーマンの面目躍如たる倒叙推理小説の傑作である。
狼の影ーすべては一発の銃弾から/訳者あとがき
ISBN: 9784434374289ASIN: 4434374281



