あらすじ
最後の難所・八丁越で、参勤行列を狙う者とは!?
大人気900万部シリーズ、ついにあと一巻で完結です。
小籐次と駿太郎を加えた参勤交代の行列は、森藩領地へと近づいていた。
国家老と結託した商人・小坂屋が親子を目の敵にする理由は、過去の因縁に
あるらしいのだが…
旅の中で多くを学ぶ駿太郎は、自分の剣に大きな軸が生まれたことを自覚し、
ひとつの決意をする。
参勤交代の列は、森城下を目指し玖珠山中へ。
最後の難所・「八丁越」に待ち構えるという12人の刺客とは何者なのか…
夜明けの霧が晴れた時、石畳の上に登場した刺客と対決する
小籐次はーーー
主君の恥を雪ぐためたった独りで四藩を敵に回した「御鑓拝借」の
あの日からはじまった小籐次の物語。過去の出来事が、人の想いが
まわりまわって姿を現した時、この物語はついに完結に動き出すーー
次巻、最終巻!
ISBN: 9784167919016ASIN: 416791901X
作品考察・見どころ
本作の真髄は、かつて孤高の剣客として生きた小籐次が、愛息・駿太郎への継承を通して「個」から「血脈」へと至る魂の円熟にあります。単なる活劇を超え、かつての恩讐が時を経て再び姿を現す構成は、佐伯泰英氏が紡いできた壮大な因果の物語における、至高の伏線回収と言えるでしょう。 峻険な八丁越を舞台に、駿太郎が己の剣に確固たる核を見出す成長はあまりに鮮烈です。父から子へ、過去から未来へと繋がれる武士の矜持。石畳に刻まれる剣閃は、読者の胸に正義と情愛の極致を焼き付けます。シリーズ完結への序曲にして、最高潮の熱量をぜひ体感してください。