あらすじ
300万部ベストセラー『神カル』の原点!
上橋菜穂子さん推薦!
「命というものの深みに届きながら、
信州の風のような爽快さと、静かな明るさがある。
これこそ夏川さんの筆の、魔法です」
シリーズ300万部突破のベストセラー『神様のカルテ』にまつわる人々の前日譚であり、かつ珠玉の短編集です。栗原一止は、信州にある24時間365日営業の本庄病院で働く内科医。本作では、医師国家試験直前の一止とその仲間たちの友情、本庄病院の内科部長・板垣(大狸)先生と敵対する事務長・金山弁二の不思議な交流、研修医となり本庄病院で働くことになった一止の医師としての葛藤と、山岳写真家である一止の妻・榛名の信念が描かれます。ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。
【編集担当からのおすすめ情報】
二度の映画化、二度の本屋大賞ノミネートを経て、
一止とハルさんの物語は原点へ。
日本中を温かい心に包み込んだ
大ベストセラー、最新作!
ISBN: 9784094064704ASIN: 4094064702
映画・ドラマ版との違い・考察
夏川草介氏の筆致は、夏目漱石への敬愛が滲む格調高い日本語が最大の魅力です。本作はシリーズの原点。一止の不器用な誠実さと信州の峻厳な自然が、魂を浄化するような瑞々しさで描かれます。医師としての使命感の芽生え、そして人間が変えられぬ運命をどう受け入れるかという深遠なテーマが、読者の胸を熱く焦がすはずです。 映像化作品では信州の絶景が視覚を圧倒しますが、原作テキストはその景色に宿る静謐な「祈り」を、一止の内省を通してより深く刻み込みます。文字でしか味わえない精神的な解像度と、映像が補完する色彩や光のコントラスト。両者を往還することで、物語は一つの福音として完成されるのです。