あらすじ
ISBN: 9784091574442ASIN: 4091574440
「げぇむすたあと」の声がする。 廃墟と化した京都で目覚めた11人の男女。トランプの絵札を持たされた彼らは東京を目指すかどうかで分裂、1人が殺され、1人が消え、1人は残ることになった。 年も性別もバラバラな8人が、キャンピングカーで新幹線の線路を行く奇妙な旅路。その中で、女子高生・小島亜里朱は殺された者のカードを含む二枚が隠されていたのを発見する。1人を殺し、1人を消した殺人者は、同行者の中にいる...? 第1集が発売即重版、戦慄のサバイバル・サスペンス、衝撃の急展開。 【編集担当からのおすすめ情報】 「今際の国」が連続ドラマならば「今際の路」は一本の映画のように作ってみたい、と原作の麻生羽呂氏。超現実的な“滅びた東海道”を描く黒田高祥氏の絵も、更に凄みを増してきました。 第1集は発売後一週間を待たずに増刷決定。進化したサバイバル・サスペンスにハマる人が続出中です。最終17巻が同時発売の『今際の国のアリス』は惜しまれつつ完結しましたが、“今際の旅”はこの先も続きます!
現代のエンターテインメント界において、極限状態に置かれた人間の深淵を最も鮮烈に、そしてドラマチックに描き出すストーリーテラー、それが麻生羽呂という書き手です。彼は日常が音を立てて崩壊した瞬間に現れる、剥き出しの「生」を捉え、圧倒的なスリルと深い人間哲学を融合させる稀有な才能を持っています。そのキャリアは、既存の枠組みに捉われない大胆な発想から始まり、常に観客を「もし自分ならこの絶望にどう立ち向かうか」という究極の問いへと引き込んできました。世界的な社会現象を巻き起こしたサバイバル・サスペンスの金字塔から、ゾンビ禍という終末の中に眩いほどの生の悦びとユーモアを見出す異色のコメディまで、その筆致は驚くほど変幻自在です。キャリアの軌跡が示すのは、ドラマ、ミステリー、コメディといった多岐にわたるジャンルにおいて、一貫して高い物語の強度を保ち続けているという事実です。単なる刺激的な設定に留まらず、登場人物たちが織りなす細やかな心理描写の深みが、国境を越えて多くの人々の心を掴んで離しません。緻密に構成されたゲーム性の高い世界観と、そこに通底する普遍的な人間賛歌。麻生羽呂は、日本の土着的な感性を世界基準の映像美へと昇華させた立役者であり、その創造性はこれからもジャンルの境界を軽やかに超え、物語の新たな地平を切り拓いていくに違いありません。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
映像化情報を読み込めませんでした(著者の権利情報など)。