あらすじ
【東大安田講堂、武道館、東京タワー、六本木キャンティ、3億円事件---。昭和という時代を現す東京の街並みや時代の変化を、当時と今の写真を織り込んで比較した歴史の現場案内。】昭和の痕跡が、東京から消えて久しいといわれる。しかし、決してそうではなかった。変化した部分もあるが、当時と今を凝視しながら見比べると、案外、街の匂いやざわめき、熱気などが似ていることに気づく。当たり前の風景だからこそ、しっかり視る、凝視しなければならない。まだまだ東京には昭和が生き続けていたのだ。そんな郷愁の昭和が残る街を、東京を愛する作家・本橋信宏が歩いた。東京タワー、日本武道館、東京大学安田講堂、六本木キャンティ、VANヂャケット本社跡、神田川、吉展ちゃん事件の入谷南公園、3億円事件で有名になった府中刑務所横など誰も知る場所。そして、赤塚不二夫の住んでいた大久保のアパート、少年ジェットの舞台になった蘆花公園、美空ひばりの映画のロケ地である目白教会、子役時代の吉永小百合と日野テルマサが共演していた平和島温泉などなど、知る人ぞ知る穴場まで網羅。当時と今の写真もふんだんに織り込んで、興味深い仕上がりになっている。『郷愁の東京』は、まさに昭和と平成をつなぐ東京の、歴史現場案内である。■著者プロフィール▽本橋信宏:昭和31年(1956年)4月4日、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学卒。人間の裏面をエッセイ・ルポルタージュ、小説で書き綴る“バブル焼け跡派”を自称。2児の父。本書は、長年筆者があたためていた散策と追想の物語である。
ISBN: 9784072703434ASIN: 4072703435