あらすじ
ISBN: 9784062760973ASIN: 4062760975
南の島から北の港、どこに行っても新しい発見が待っていた。今度の旅は、沖縄の伊是名島から始まり南大東島。瀬戸内海は淡路、鳴門、尾道へ。そして壱岐島、天草諸島。北は下北半島、北海道は雪の厚岸、利尻島まで。いきあたりばったりの、日本の海べりをめぐる旅はいよいよ佳境に。フォトエッセイ第4弾。
椎名誠の筆致は、潮騒と風の匂いを紙面から立ち上がらせる力に満ちています。本作は単なる紀行文を超え、日本の海岸線に息づく生命の逞しさを描いた野性的な人間賛歌です。行き当たりばったりの旅から零れ落ちる言葉が、文明に飼い慣らされた魂を揺さぶり、失われつつある「土地の記憶」を鮮明に呼び覚ましてくれます。 映像版では雄大な自然が視覚的に補完されていますが、活字の醍醐味は椎名氏独自のオノマトペがもたらす五感の拡張にあります。風の震えを言葉で体感させる深みと映像の叙情性が重なり合うことで、読者はより濃密な旅の情景へと誘われるのです。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。
映像化情報を読み込めませんでした(著者の権利情報など)。