台所に立っていると落ち着く。料理をすると心が凪いでいく。
だからわたしは、最愛の夫が死んだ今日も包丁を握る。
彼の肉で美味しい料理を作るために。
日増しに美しくなる娘に劣情を抱く父親、コンビニ店員に横恋慕した孤独な作業員ーー。
「異常」なはずの犯罪者たちの独白を聞くうち、警視庁の敏腕刑事・長谷川英太郎には奇妙な感情が湧き……。
供述が生んだ悲劇とは!?
あなたの心の奥底にひそむ欲望を刺激する、予測不可能な犯罪連作短編集。
夏の章 ヴィーナスたちの種蒔き
秋の章 目のない魚
冬の章 愛ゆえに食す
春の章 春が来たって何になろ
ISBN: 9784041098738ASIN: 4041098734