JohnTempler
The first theoretical, historical, and scientific analysis of one of the most basic and universal building elements: the stair.
階段という、日常に遍在しながら誰もがその深淵を見落としている存在。ジョン・テンプラーは本書で、単なる昇降の道具を「身体と空間が交錯するドラマ」へと昇華させました。力学的な厳密さと歴史的な美学が同居する筆致は、何気ない一歩に知的な興奮を宿らせてくれます。 著者が描くのは重力に抗う人間の意志の系譜です。王宮の階段から不吉な段差まで、設計に潜む意図を暴く洞察は、読者の世界観を根底から覆すでしょう。建築への情熱が横溢するこの名著を読めば、いつもの景色の中に、知性と美が織りなす新たな迷宮を見出すはずです。