不幸な生い立ちを乗り越えてきた双子姉妹の姉テッサは、数年前、教護院で働いていたとき、ある事件の審理で重大な証言をしたことがあった。高校の校長を性的虐待で告発した少女の訴えを、支持する証言だ。校長ダニエルは敗訴し、築いてきた人生のすべてを失った―職も信用も、家族も愛児も...。彼は放浪の果てに、今は孤独な日々を送っている。どういう運命の巡り合わせか、テッサはダニエルと再会した。父を求めて遠くから家出してきた彼の幼い娘を、街で見かけたのがきっかけだった。今度はダニエルと彼の子供たちを助けたい。彼を知るにつけ、テッサは過去に自分がした証言は間違っていたと確信し、責任を痛感するようになっていた。しかし、運命は、再び非情な牙をむき出しにして、テッサとダニエルに襲いかかった。