煙か土か食い物
あらすじ
ISBN: 4061821725ASIN: 4061821725
腕利きの救命外科医・奈津川四郎が故郷・福井の地に降り立った瞬間、血と暴力の神話が渦巻く凄絶な血族物語が幕を開ける。前人未到のミステリーノワールを圧倒的文圧で描ききった新世紀初のメフィスト賞/第19回受賞作。
舞城王太郎の才気が爆発した本作は、既存の枠を破壊する圧倒的な「文圧」にこそ真髄があります。奈津川四郎の視点から放たれる凄絶な言葉の奔流は、福井の地で血族の業を鮮烈に暴き出します。脳裏に直接叩きつけられる暴力の美学は、無二の文学的興奮を呼び起こします。 疾走する口語体の裏には、生を問う思索が息づいています。煙、土、食い物という象徴が織りなす物語は、ミステリーを超越した現代の神話。この凄まじい熱量に翻弄される快感こそ、新世紀文学の極北です。読者の魂を揺さぶる至高の体験を、ぜひその身に刻んでください。