あらすじ
ー新潮流としての「霊性にかんする協働組織」の研究を中心にー
本書は、スピリチュアリティ(霊性)に関するこれまでの研究をふまえ、それらの研究で共通理解とされていることが、必ずしも実証的に明らかにされていないことを問題視し、とくにスピリチュアリティの原点ともいえる精神世界に焦点を絞り検証を行ったものである。
著者は研究手法として、 250 人を超える関係者への聞き取りや複数の団体に対して継続して数年かけて行なったフィールドワークを中心とした質的研究と、9回に渡って実施したアンケート調査やデータベースの分析などの量的研究を併用することで、分析内容の客観性を担保することに努めている。
これらの実証的な研究の積み重ねの結果、本書にはこれまでの研究では必ずしも明確ではなかった精神世界の現状、「スピリチュアルのリアル」が詳細に記されている。
また本書のもうひとつの特徴は、事例だけを独立させて読んでもある程度、精神世界の現状が理解できる構成となっており、読み手によって「精神世界の概説書」、「事例集」、「データベース」など、さまざまな使い方ができる点である。
学術的な書籍として気難しく捉えなくとも誰でも読めるように、事例や図が配置されており気軽に手にとっても、途中で投げ出してしまうということはないであろう。
【本書の構成】
序章
第1章 日本の霊性思想史
第2章 精神世界とは何か
第3章 精神世界と宗教
第4章 精神世界とその周辺
第5章 精神世界の新潮流ー霊性にかんする協働組織
終章
ー著者紹介ー
伊藤耕一郎(いとうこういちろう)
1994年
関西学院大学 文学部 東洋史学科 卒業
1996年
報道関係会社の勤務を経て、調査事務所開設。
2018年
関西大学大学院 文学研究科 博士課程前期課程 修了ー比較宗教学研究
修士(文学)
2021年
関西大学大学院 文学研究科 博士課程後期課程 修了ー比較宗教学研究
博士(文学)
2021年
一般財団法人スピリチュアリティ・リサーチセンター 研究員(理事)







