あらすじ
初回限定2000部。
若き天才監督デイミアン・チャゼルとオスカー受賞脚本家による映画術とは。
『セッション』、『ラ・ラ・ランド』監督最新作。
アポロ11号に乗り、人類史上初、月面着陸を果たしたニール・アームストロングの人生を描いた、大注目の映画『ファースト・マン』のビジュアル&スクリプト集。
まえがきではデイミアン・チャゼル自ら筆を執り、
本文内にはライアン・ゴズリングの貴重な写真も豊富に掲載。
実物のスクリプトをたどりながら、また本作の脚本を手掛けたジョシュ・シンガー(『スポットライト 世紀のスクープ』(2015年米・2016年日本公開)にてアカデミー賞脚本賞(第88回)を受賞した今注目の脚本家)と、緻密な取材で本作の原作を書き上げた作家(ジェームズ・R・ハンセン)が対談形式で詳細な解説を加える本書は、単なるスクリプト集ではなく、映画のメイキングブックとして非常に充実した内容になっている。
この傑作映画がどのように誕生したのか。
映画の撮影風景や当時の実際の写真も織り交ぜられた
オールカラーの美しいビジュアルとともにその舞台裏を堪能してほしい。
作品考察・見どころ
本書は、人類史上最も偉大な偉業を「英雄譚」ではなく、一人の男の「喪失と再生の物語」として解剖した、至高のドキュメントです。ジョシュ・シンガーによる全編シナリオは、沈黙の中に潜むニール・アームストロングの孤独を、文字という静謐な媒体で見事に定着させています。徹底したリサーチに基づくプロダクション・デザインの裏側は、月面着陸という狂気的な挑戦に挑んだ人々の執念を物語り、読者を圧倒的なリアリズムの深淵へと誘います。 映像版が視覚と聴覚を揺さぶる「身体的体験」であるならば、本書はその体験を精神的・歴史的に補完する「設計図」と言えるでしょう。ライアン・ゴズリングの繊細な演技が脚本のどの行から立ち上がったのか、当時の資料と現代の撮影技術がどう共鳴したのか。映像では一瞬で過ぎ去る計器のディテールや沈黙の真意を読み解くことで、作品への没入感は究極のものへと昇華されます。真実を求める表現者の魂が宿った、情熱的な一冊です。