あらすじ
現代日本から剣と魔法の異世界へと召喚された向田剛志。どんな大冒険が待っているのかと思えば、実はムコーダは「勇者召喚」に巻き込まれただけの一般人だった!そんなムコーダの初期ステータスは正規の勇者(3人もいる!)に比べてかなりしょぼい...。さらにムコーダたちを召喚した王国がうさん臭く、「あ、これ勇者を利用しようとするやつだ」と察して一人城を出るムコーダ。この異世界でムコーダが唯一頼りにできるのは固有スキル『ネットスーパー』―現代の商品を異世界に取り寄せられるというものだけ。戦闘には向かないが、うまく使えば生活には困らないかも?と軽く考えていたムコーダだったが―?実はこのスキルで取り寄せた現代の「食品」を食べるととんでもない効果を発揮してしまうことが発覚!さらに、異世界の食べ物に釣られてとんでもない連中が集まってきて...!?「小説家になろう」年間1位のとんでも異世界冒険譚、ついに登場!
ISBN: 9784865541670ASIN: 4865541675
作品考察・見どころ
江口連氏が描く本作の真髄は、勇者の重責を拒む凡人の視点がもたらすリアリティと、現代文明が異世界の理を凌駕する痛快さにあります。ネットスーパーという非戦闘的なスキルを、食卓を通じて強者と絆を紡ぐ外交手段へと転換させた発想の妙には驚かされます。 文字から湯気が立ち上るような芳醇な料理描写も白眉です。調味料一つで伝説の魔獣を虜にする過程は、胃袋を掴むことが生存戦略へ昇華される様を鮮やかに表現しています。殺伐とした冒険の裏で美味しさが世界を揺るがす。この刺激的な「食の冒険」こそが、読者の渇望を癒やす最大の魅力です。
