スヴェン・サーラ/クリストファー・W・A・スピルマン
本書は、東アジアにおける約200年の「アジア主義」の思想的展開を、思想家・政治家・活動家らの一次史料を通じて解明するものである。日本のアジア主義者のみならず、中国・韓国・トルコ・インド・東南アジアなど各国の文献を収録し、初訳史料も多数含んでいる。これまで知られてこなかった資料から、多様な思想の実像に迫る。各史料には専門研究者が背景と意義を解説し、文脈を丁寧に補っている。14か国・30名以上の歴史研究者が参加した国際的共同研究の成果である。日本語版の刊行により、地域ごとの特徴と共通点を比較し、アジア主義の多様性を理解する手がかりを提供する。