喋って食って零キロカロリー
あらすじ
ISBN: 9784847085871ASIN: 4847085876
雑誌連載6年分の“千葉雄大のひとり語り”をまとめた1冊! 2018年から現在まで雑誌「プラスアクト」で連載中の「喋って食って零キロカロリー」。 毎月千葉がなにかを食べながら喋っていただけの連載がまさかの書籍化。 雑談のように見えて、言葉選びを大切にする千葉のインタビューや手書きのメッセージは、たまに心に響く気づきを与えてくれたりします。 友達と雑談しているような気持ちで、ぜひ読んでください。 北海道での撮りおろし写真&学生時代からの親友との対談も収録!

柔らかな中性美と、時折のぞかせる底知れぬ凄み。千葉雄大は、既存の若手俳優という枠組みを軽やかに超越した、現代日本映画界における唯一無二の表現者である。そのキャリアの端緒は特撮作品という王道の出発点にあったが、彼は単なるヒーローの肖像に留まることはなかった。青春群像劇で見せる無垢な煌めきから、サスペンス作品で観客を戦慄させる狂気的な二面性まで、その演技のグラデーションは驚くほどに広く、そして深い。特に、自身の魅力を記号的に操る知性的な振る舞いと、対照的に沈黙の中に孤独を滲ませる内省的な演技の使い分けは、彼を単なるアイコンから脱却させ、確かな実力を備えた実力派へと昇華させた。多彩なジャンルを縦横無尽に横断するその足跡は、作品全体のトーンに緻密に調和しながらも、決定的な瞬間において銀幕の空気を支配する天性の華を物語っている。徹底した自己客観視に裏打ちされた表現力と、役柄の深淵に自らを投じる献身。それらが結実した現在の彼は、出演作が発表されるたびに映画ファンを心地よく裏切り、新たな地平を見せてくれる。彼はまさに、現代のスクリーンにおける最も幸福な変革者の一人である。