加藤義隆
「はじめに」より抜粋.本書は,2020年度に大分大学理工学部で開講された授業「機械工学概論」のオンライン講義15回分で使用された資料を基に作成された.本書のねらいは,「単位や計算の取り扱い」や「『微分や積分で記述された式』の解釈」を可能にするための教材の提供である.微分方程式は扱わない.本書は,「15時間で読む」ことはできるが,習熟を約束しない.付録で紹介する期末試験は,90分以内で60点が合格ラインである.演習問題では,「回転軸の出力」「機構の動力学的なシミュレーション」「粘性流体」「クランク機構の連接棒にピストンピンの加速度と連接棒の回転による慣性力および向心力が作用する」「構成部品の剛性」に関わる内容を扱う.「構成部品の剛性」以外は,著者が取り組んだお湯で動く機械「低温度差スターリングエンジン」の動力学的なシミュレーションと関わる内容が多い.演習問題の解答は思考を丁寧に説明するものとは別である.よって本書では,解答例とは別に,説明が設けられている.