あらすじ
余命を隠したまま恋人に別れを告げた主人公の嘘に涙する(『優しい嘘』冬野夜空)、命の期限が迫る中、ウエディングドレスを選びにいくふたりを描く(『世界でいちばんかわいいきみへ』此見えこ)、大好きだった彼の残した手紙がラスト予想外の感動を呼ぶ(『君のさいごの願い事』蒼山皆水)、恋をすると寿命が失われる病を抱えた主人公の命がけの恋(『愛に敗れる病』加賀美真也)、余命に絶望する主人公が同じ病と闘う少女に出会い、希望を取り戻す(『画面越しの恋』森田碧)--今を全力で生きるふたりの切ない別れを描く、感動作。
ISBN: 9784813713258ASIN: 4813713254
作品考察・見どころ
死という終焉を前に、人間が放つ純粋な輝きを捉えたアンソロジーです。冬野夜空氏ら作家陣が、嘘や願いを通じて生の意味を問い直す文学的営みに魂が震えます。限られた時間で紡がれる愛の軌跡は、読者の日常を鮮やかに塗り替える光を放っています。
映像版の瑞々しい情景に対し、原作は文字でしか辿り着けない内面の深淵を精緻に描出しています。映像を補完し物語を永遠の記憶へと昇華させる本作は、活字ならではの没入感を与えてくれます。両者を味わうことで、愛の真価はより深く心に刻まれるはずです。
実写化・アニメ化された映画やドラマを観て、原作小説ならではの美しい心理描写や、映像化で新たに加えられた解釈・演出との違いを楽しみましょう。