秋田喜代美/松本理寿輝/東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター/まちの保育園・こども園
写真や動画を使った保育の記録手法であるドキュメンテーション。子ども、保育者、保護者、園にとって意味あるドキュメンテーションの質とは何かーー本書では、ドキュメンテーション作成のコツと作成時間削減のポイント、活用のコツを紹介します。 保育の質のプロセスを示す「8の字モデル」に沿って、ドキュメンテーションを媒介とした探究の物語りが始まります。〇本書の特徴・保育の記録方法である「ドキュメンテーション」の書き方・使い方・活かし方がわかる・なぜ今、「ドキュメンテーション」が必要とされているのかを学ぶことができる・現場のさまざまな「ドキュメンテーション」を見て、自分たちの園の参考とすることができる【主要目次】さまざまなドキュメンテーション …まちの保育園・こども園はじめに…秋田喜代美第1章 ドキュメンテーションとは、何ですか?…野澤祥子第2章 保育とコミュニティが充実する?…松本理寿輝第3章 ドキュメンテーションを作り、活用するためには?…松本理寿輝第4章 ウェルビーイングにつながるドキュメンテーション…松本理寿輝第5章 日本の保育記録とドキュメンテ -ション…浅井幸子/木島平村立おひさま保育園/経堂保育園/あゆのこ保育園/鳴門教育大学付属幼稚園特別寄稿 レッジョ・エミリア・アプローチにおけるドキュメンテーション ………マリーナ・カスタネッティ(レッジョ・チルドレン)あとがき…松本理寿輝
日本映画の銀幕に奥行きと確かな手触りをもたらす、空間演出の至宝。松本理は、単なる背景の構築に留まらず、そこに生きる人々の体温や時代背景までも描き出す稀有なアートディレクターです。彼のキャリアを紐解けば、名匠たちとの共作を通じて磨き上げられた、揺るぎない審美眼が浮かび上がります。静謐な作家主義的映画から、観客を圧倒する空想特撮、さらには爽快な青春群像劇に至るまで、彼の手がける美術は常に作品の核となってきました。松本の卓越した能力は、徹底したディテールの追求と、フィクションを現実に着地させる圧倒的な説得力にあります。ある時はノスタルジックな情景を慈しむように再現し、またある時は冷徹なまでの機能美で観客を物語の世界へ引き込む。その仕事ぶりは、映像における真実味の基準を常に底上げしてきました。キャリアを重ねるごとに増すその洗練された感性は、ジャンルの境界を軽やかに飛び越え、作品の格を高め続けています。彼が画面に配する一点の道具、一本の線には、映画という魔法への深い敬意が込められています。現場の熱量を静かにコントロールし、監督のビジョンを立体的な感動へと昇華させるその手腕は、次世代の制作者たちにとっても指針となるものです。松本理という名前がクレジットに刻まれるとき、そこには決して揺らぐことのない極上の映像体験が約束されているのです。