鈴木亘
永い中国の歴史の中でも最も洗練され完成した様式を備えた南宋の建築様式を移入し、中国禅寺の制度に倣って創設された中世鎌倉五山の禅院建築について、創立から鎌倉時代末および南北朝期における最盛期の主要伽藍はもとより室町時代前期にいたる塔頭の歴史・規模を詳述し、わが国の中世建築の成立に極めて重要な位置を占めることをより精細・具体的に論じた労作。