あらすじ
【執筆者】
ネル・ノディングス&ローリー・ブルックス著/ 山辺恵理子監訳 / 木下 慎・田中智輝・村松 灯訳
ノディングス親子がすべての高校の先生へ贈る
ーー社会の分断を越える対話と探究の授業への招待状
「ケアの倫理」を取り入れた教育を提唱した代表的な論者であるネル・ノディングスが,娘のローリー・ブルックス
とともにアメリカ中の教師宛に著した書。
ーー権威、宗教、人種、貧困、正義、ジェンダー、資本主義/社会主義……答えの出ない「論争問題」を授業でどう扱い,
どう子どもたちとともに考えていけばよいのか。価値観や背景の異なる他者との合意点は、いかにすれば見つけることが
できるのか。--
重大な問題を「タブー化」させない。宗教についても、差別についても、あえて教室で真っ向から議論する。
背景や価値観の異なる者同士で、意見を戦わせるディベートではなく、倫理的な探究を促す「対話」を重ねる。
そうすることによって、批判的思考能力を伸ばしながら、それを正しい方向へと導くための道徳的責務の意識と関与
(モラル・コミットメント)を養うことができる。そうした道徳性を育む対話と探究の教育が必要であると訴える
二人の女性の哲学から、日本の教育関係者も学べることは多い。
ノディングスたちが提唱する対話を日本の学校でどう実現するかーー訳者らによる、日本の先生たちへ向けた
書き下ろしのコラムも収録。社会科の授業、道徳科の授業、総合的な探究の時間、そしてその他のすべての教科で、
本書が提示する数々の「問い」は児童生徒や教師の思考や倫理観を刺激し、日本の教育を豊かにするだろう。
高校の教師だけでなく、すべての教師、次世代を担う子どもや若者に関わるすべての人に手に取ってほしい一冊。
--多様性が織りなす共生への道がここに。
?原著:Teaching Controversial Issues The case for critical thinking and moral commitment in the classroom