才能に溢れながらも男を手玉に取っていた小野小町の晩年は不遇だったという伝説は、昔から良妻賢母を教育するための説話として利用されてきた。カルチャーセミナーでその話を知った「研鑚社」の編集者・中野宏美は『小町会』を創設する。ところがその研修旅行が聖星学院大学理事長の娘で、教授夫人の美樹の殺人事件に利用されてしまったのだ!参考人となってしまった宏美は、ミステリーマニアの同僚・冬木雅彦に相談をもちかけるが、目撃された殺人犯と容疑者の間には、米沢と京都という長大な距離と緻密なアリバイという溝があった。はたして冬樹は犯人を追い詰めることが出来るのか!?書き下ろし長篇ミステリー。